研究開発体制

  • 「貼る」のさらに先へ。
    開発しているのはラベルの未来です

    ラベルで社会はより良い方向に変えられる、私たちはそう信じています。

  • ウエットティッシュ用ラベル素材しっとりした開け心地で繰り返し貼れる

    バランスのとれた粘着力が「しっかり貼付する」のに「しっとり剥がせる」を可能にしました。

  • 高平滑グラシン剥離紙使用ラベル素材ポリエチレンラミネート加工なしでもきれいで滑らか

    見た目の美しさだけでなく、ラベル素材全体が環境に配慮した設計になっている点も強みです。

  • ホットメルト粘着剤使用ラベル素材ラベル製造・廃棄時のCO2排出量を約25%削減

    リンテックが目指すCO2排出量50%以上削減に貢献する強力な製品と期待されています。

  • モノマテリアルラベル素材PET製容器とのモノマテリアル化を実現

    リサイクル効率化の鍵は、容器との単一素材化と洗浄工程でのインク除去機能付与にありました。

研究開発体制について

「貼る」のさらに先へ。
開発しているのは
ラベルの未来です。

製品研究部 副部長

鉄本 卓也

1999年入社。研究員としてエマルション型粘着剤の開発に関わる。その後、営業部署で実際のお客様への技術サポートや環境配慮製品の新製品立ち上げを行い、2023年4月から研究所に再度配属となった粘着剤のエキスパート。

無限の組み合わせから
最適なラベル素材をご提案

研究開発の図

Livastaの開発を行っている当社の研究所では、コア技術である「粘着応用技術」「表面改質技術」「特殊紙・剥離材製造技術」それぞれのプロフェッショナルが在籍。お客様のご要望に最適、かつスピーディーに応えられるよう、3つの分野が意見を出し合いながら研究・開発に当たっています。

Livastaの強みは何といっても「貼る」「剥がれない」といったラベルの基本的な性質から一歩踏み込んだ、ワンランク上の価値を提供できるところにあります。例えば油が付着した面に貼れる、環境保全を意識した素材である、誰が貼ってもきれいに仕上がるなど。課題に対する「解決力」は、他社には負けない自負がありますし、国内市場のみならず海外市場でもお客様の要望に応えられる製品をご提案しています。世界水準の安全規格UL/CULの認証を取得した製品をはじめ各種法令・規格に沿った製品も数多くラインアップしています。

持続可能な未来のためにLivastaは、ラベルの機能性にとどまらず、環境配慮素材としての性能も向上させていきます。ラベルで社会はより良い方向に変えられる、私たちはそう信じています。

「貼る」の困りごとを
真正面から解決

粘着剤の種類と積み重ねてきた知見が強み

ラベル素材は「表面基材」、「粘着剤」、「剥離材」の3層構造でできています。中でも「貼る」という機能に大きく関わるのが粘着剤ですが、ただラベルとしての表示機能を固定できれば良いというわけではありません。使用環境に応じてラベルに耐候性や耐熱性、低温適性などの機能を付与するほか、剥がしても再貼付できる、曲面に貼ってもラベルが浮かないなどの困難なオーダーにも研究員は応え続けてきました。また環境保全に寄与するべく、植物由来の原料を活用したバイオマス粘着剤も新たに開発。研究員は、粘着剤に関する引き出しの多さ、そして「無いなら作ろう」という熱い挑戦心で、Livasta全体をリードしています。

情報をキャッチさせる
ラベルの「顔」

ラベルの視認性を左右する表面基材

ラベルの最大の使命、それは「情報の表示」です。商品の価値を高めるために。安全性向上のために。ラベルはさまざまな製品に貼付されています。その大切な情報を表示する表面基材は、いわばラベルの「顔」。表示が損なわれてしまえば、粘着力がいくら持続しても本来の意味を成しません。そのため表面基材の研究では、表示が鮮明かつ消えることがないよう、基材の種類はもちろん、印刷方法や加工方法、さらには環境に配慮した素材など、他にはない新たな価値の創出も積極的に行っています。

「ラベルの性能」を決める
縁の下の力持ち

ラベルが貼り付けられるその日まで、その性能を守り続ける

消費者が商品を手に取るとき、ほとんどはラベルが貼られた状態。でもそのラベルがきちんと貼られるために必要不可欠なもの、それが実は捨てられてしまう「剥離材」です。ラベルの生命線である粘着剤をきちんと保護するのが「剥離材」の役割。また、製造時にラベルが剥がれ落ちないようにする保持力(ホールド力)と、商品へ貼付する際に最適な力で剥がせる剥離力。この両方のバランスに加え、ラベル納品時の形状や加工の有無、機械で貼るのか手で貼るのかなどによっても選ばれる剥離材は変わってきます。他の研究員から「剥離がもっとも繊細な技術だ」と言われるほど、細やかな調整が必要な分野なのです。