研究開発体制

  • 「貼る」のさらに先へ。
    開発しているのはラベルの未来です

    ラベルで社会はより良い方向に変えられる、私たちはそう信じています。

  • 高平滑グラシン剥離紙使用ラベル素材ポリエチレンラミネート加工なしでもきれいで滑らか

    見た目の美しさだけでなく、ラベル素材全体が環境に配慮した設計になっている点も強みです。

  • ホットメルト粘着剤使用ラベル素材ラベル製造・廃棄時のCO2排出量を約25%削減

    リンテックが目指すCO2排出量50%以上削減に貢献する強力な製品と期待されています。

  • モノマテリアルラベル素材PET製容器とのモノマテリアル化を実現

    リサイクル効率化の鍵は、容器との単一素材化と洗浄工程でのインク除去機能付与にありました。

SUCCESS STORY

貼れない場所をなくしたい。
「油面用ラベル素材」チームの挑戦

これまで困難だった油面への貼付をかなえたのが、Livastaの「油面用ラベル素材」。
鉄鋼や自動車部品などの工業用管理ラベルや、食品や化粧品の一般表示ラベルとして採用されています。不可能を可能にした新しいラベル素材は、日本のみならず世界中から熱い視線が注がれています。

  • 河村 明

    粘着材料研究室

    河村 明

    2016年入社。「油面用ラベル素材」上市後、開発チームに参加。現在は再剥離機能の付与を目指している。油面用粘着剤の研究にいそしんだ結果、「粘着材料研究室のオイル博士」と呼ばれるように。
  • 楠田 光陽

    技術・開発室

    楠田 光陽

    2013年入社。「油面用ラベル素材」開発の立ち上げメンバー。2019年に研究所を離れ、現在は営業をサポートする立場だが「油面用ラベル素材」を扱う際は開発時代を思い出し、つい熱が入ってしまう。
  • 野口 洋平

    海外営業部

    野口 洋平

    2009年入社。Livastaブランドを世界中に広めるべく海外を飛び回る。米国では自動車の部品に、インドではレトルト食品のパッケージに「油面用ラベル素材」を提案。

※掲載内容は取材時点のものになります

「油面には貼れない」が
ラベルの常識だった

野口

野口

「油面にラベルを貼りたい」という声は、以前から工場を有する企業や、機械を扱う企業からよく聞こえてきました。製造番号の管理や、「危険!」といった注意を促すのにラベルは非常に便利なアイテムですから。

河村

河村

ただ工場では防錆剤や切削油などさまざまな工業用の油が使用されているため、ほとんどの機械の表面に油が付着しています。基本的にラベルは、油がついた面には貼れません。かりに貼れてもツルツル滑ったり、すぐに剥がれてしまうので、「情報の表示」というラベルが持つ重要な役割を果たすことができませんでした。

楠田

楠田

そのため、機械の表面をわざわざアルコールで拭き、油を除去してからラベルを貼ったり、そもそもラベルを使わずタグや機械に直接書いて対応するケースが圧倒的に多くて・・・。ラベル素材を提供する企業として、何かできるんじゃないかなという漠然とした思いはありました。

「油面には貼れない」がラベルの常識だった

既存の粘着剤から
新素材の着想を得た

楠田

楠田

私自身、いろんな工場を見学して状況を把握。「ラベルを貼ることができれば、工程の効率化が図れるのではないか」と強く感じ、油面に貼れるラベル素材の開発をスタートしました。確か私が入社してすぐの頃だったので、2013年のことです。

河村

河村

スタート当初、私は「油面用ラベル素材」の開発チームにいなかったため、何が行われていたのかすごく興味があります。開発に当たりどういう作業から着手したのですか。

楠田

楠田

まずは研究所にある既存の粘着剤をいろいろ試すところからスタート。するとなかに油を吸う傾向がある粘着剤があることが分かってきて、油を吸うためのポイントになる技術を見いだしました。その後は河村さんもよく知っている通り、この成分を増やしたらどうか、ここを変えたらどうかという地道なトライアンドエラーの繰り返しです(笑)。

測定法を決めるところ
からのチャレンジ

野口

野口

これまで「ラベルは油面に貼れない」が常識でしたし、油面に貼ったときの試験データなんて当時の研究所にありませんよね。油面に対する粘着力のデータを一から取ったということでしょうか。

楠田

楠田

よく気づいてくれました。何といってもデータを取るのが一番大変でした。まず基本となる測定方法すら決まっていない。「油を一定量のせて均一に広げて粘着力を測る」という測定方法を固めるだけでもかなりの時間と労力を要しました。

河村

河村

工業系、食品系、化粧品系など油の種類によっても粘着力は変わってしまいますもんね。確かに試験の大変さは、私もまさに実感しているところです。毎日いろいろな油を扱っていると、粘度だけで油の種類が分かったり、計らなくても量をピッタリ出せるようになり、周りの研究員から「熟練の技」と言われています(笑)。

測定法を決めるところからのチャレンジ

油の種類は問わず、
パッと瞬時に粘着

楠田

楠田

最終的には油の種類にかかわらず、どんな油でも吸収できる粘着剤を開発。油面にパッと貼っただけでピタッとくっついて剥がれない全く新しいラベル素材を生み出すことができました。展示会で実演したときは、皆さん目を丸くして驚かれていましたね。その表情を見たときに開発までの苦労がすべて吹き飛び、これまで協力してくれた人たちの顔が次々と頭に浮かんできました(笑)。

河村

河村

協力してくれる人たちがいなければ開発はできませんからね。私も引き継いだ当初、楠田さんの助言に随分助けられました。周りにいる研究員がみんな何らかのプロフェッショナルという恵まれた環境ですから、開発者としては非常に心強い。研究員一人ひとりの経験が、会社全体の技術力につながっているのだと感じます。

野口

野口

私もじつは楠田さんには助けられています。私はそもそも文系出身で、テクニカルな部分ではどうしても理解が及ばない点があるのですが、そんなときは楠田さんが私とお客様の間に立ち、うまく橋渡しをしてくれるので本当に感謝しています。チームで動き、必ずサポートしてくれる人がいる体制は、研究も、営業も同じですね。

油の種類は問わず、パッと瞬時に粘着

性能面が評価され
自動車のシャフトに採用

野口

野口

「油面用ラベル素材」が完成したという報告を受けたとき、私は欧州の販売会社に勤務していました。資料をパッと見て「これはすごい」と。リンテックは海外でも技術力が高く、ユニークな製品を作る企業であると一定の評価が得られているので、この新しいラベル素材にも興味を持ってもらえるだろうと思いました。

河村

河村

「油面用ラベル素材」は海外での採用実績が比較的多いですよね。いま一番このラベル素材を使ってくれている国はどこなんですか。

野口

野口

米国です。大きいところでは某自動車メーカーのシャフトに貼られ、ロットナンバーの管理に役立っています。また、欧州では油圧ポンプの点検用ラベルに採用されています。点検終了時にモバイルプリンタでラベルを発行してポンプの表面に貼っています。いずれの事例も「ラベルを貼る前に油を拭き取る作業が不要になり作業効率の改善につながった」と好評です。

性能面が評価され自動車のシャフトに採用

「Livasta」の魅力を
世界中に周知させたい

野口

野口

現在は米国市場で最も使用されていますが、「油面用ラベル素材」は、日本市場はもちろん、アジア、欧州と世界中で活躍できるラベル素材だと考えているので、米国規模の話をどんどん進めていきたいですね。海外担当として、「Livasta」というグローバルブランドの魅力を世界中に周知させられるよう努力していきたいと思います。

河村

河村

私は楠田さんから引き継いだ「油面用ラベル素材」をさらにバージョンアップさせるのが目標。
「油の付着した面」って、意外といろんな場面で見つけられるので、工業的な使い方だけではなく、日常生活の中でも活用できるようになるかもしれません。
「油面用ラベル素材」はまだまだ可能性を秘めた新素材。新たな機能を付与することで、市場での活躍の場を広げられたらいいなと思っています。

楠田

楠田

リンテックのいいところは「営業」「研究」「工場」のコミュニケーションが円滑であること。中でも私の仕事は、これら3つをつなぐハブとなりお客様が抱える「ラベルの困りごと」を最適な形で解決していくことだと考えています。私の頑張りがより良い製品や会社の利益、そしてお客様からの信頼につながり、やがては社会全体を良くしていく、これが理想ですね。

SUCCESS STORY

品番検索・技術資料

品番検索・技術資料

印刷用粘着紙と印刷用粘着フィルム、可変情報印字用ラベル素材のラインアップをシリーズごとにご紹介しています。各製品の基材色や、粘着剤のタイプなどをご確認いただけます。

製品に関するお問い合わせ